「歯並びは気になっているけど、矯正となるとあのキラキラの装置が気になってどうしても踏み出せない」という方は少なくありません。
当院にも「目立たない装置」を希望される患者様は多くおられましたが、裏側につける装置は滑舌への問題が大きかったり、透明のブラケットでも気になるという方もおられます。
そんな方にお薦めしているのがほぼ透明の「マウスピース型矯正」です。当院ではアライン・テクノロジー社の「インビザラインシステム」というマウスピース矯正を導入してます。
マウスピース型のため取り外しも可能で、歯磨きもこれまで通り行えます。また、治療前後のシミュレーションが可能なため、おおよその治療期間や歯の動き方、治療の難易度が容易に理解することが可能です。
インビザラインはほぼ透明で目立ちにくく、滑舌も影響が少ない矯正装置です。人前に出るお仕事の方も利用者が多く、「見た目の問題」で矯正治療ができなかった方も多くが利用しています。
インビザラインが他の矯正装置と大きく違うのは、取り外しができるところです。もちろん1日のうちほとんどは着用していただく必要はありますが、華やかな食事会やたくさんの人の前でお話をするときなど、数時間でしたら取り外していただくことができます。
もちろん歯磨き時も取り外して行うことができますので、普段どおりの歯磨きと同じ方法でお手入れが可能です。
ただし、外している時間が長いと思い通りに動かなくなるため、指定された時間を守って矯正生活をお楽しみ下さい。
歯列矯正を始める上で大きな障害となるのがその装置の見た目でした。インビザラインはこれまでの装置と違って透明に近く、マウスピース型の装置ですので矯正をしていることを気づかれないことも多いです。また、食事の際は取り外せますので、ワイヤー(ブラケット)矯正のように着色したり、装置に食物が挟まったりということもありません。やりたいことや食べたいものを我慢する必要なくなったのは、透明のマウスピース矯正のおかげです。
インビザラインの大きな特徴として、シミュレーションとその予測実現性があげられます。矯正を始める前にクリンチェックというシステムを使って、歯の動きやおおよその期間、治療後の歯の並び方を3D画像で確認出来ます。マウスピースの作成はそのクリンチェックを確認してから始まりますので、納得してからスタート出来ます。装置の装着時間や方法により、多少のズレが生まれることはありますが、最終的にブラケットを使って調整したり、保証システムを使って追加の費用なしで追加でマウスピースを作ることも可能です。
また、通常の矯正治療では1〜2ヶ月に一度の調整日を設けておりますが、インビザラインは最大3ヶ月に一度(開始数ヶ月は1〜2ヶ月に一度)の来院と、通院回数が少ないことも患者様から喜ばれています。
インビザライン・システムによる矯正治療が始まったら、1日20時間の装着を心がけて下さい。最低17時間を切ると次回以降のマウスピースが合わなくなるとされています。クリンチェックによるシミュレーションや治療期間は、きちんとマウスピースを着用した場合の目安です。多くのメリットを感じながらきちんと結果を得るためには、きちんと装着時間を守ることが第一条件となります。
マウスピースのお手入れは、歯磨き時に歯ブラシ等で清掃して下さい。マウスピースにも歯と同じくプラークが付着します。マウスピース専用の洗浄剤をご利用いただいても結構です。(煮沸はしないで下さい)自身の歯は通常の歯磨きと同じ方法でブラッシングしていただきます。ただし、磨き残しが多いと虫歯や歯周病の原因となりますので、担当衛生士や歯科医師のTBI(ブラッシング指導)を受けて頂き、正しい清掃方法を身に着けていただく必要があります。
1つのマウスピースをご利用いただくスパンはおよそ2週間です。歯科医師からの指示通りにご使用下さい。歯は、一つのマウスピースに付き約0.25mmずつ動いていきます。使用期限を守らなければ歯が計画通りに動かず、マウスピースを再作成することになります。食いしばりが強い方や歯ぎしりがある場合、稀にマウスピースの表面に摩耗が生じることがありますが、全体的なマウスピースの性能や強度が損なわれることはありませんのでそのままご使用いただけます。明らかな破損が見られる場合は歯科医師にご相談いただく必要があります。