虫歯は何回歯医者に行けば治療できる?
投稿日:2024年11月18日
カテゴリ:スタッフブログ
スタッフブログをご覧のみなさん、こんにちは。歯科衛生士の布施です。
虫歯ができた・見つかった時、
どのような治療をするのか、何回通院すればいいのか
疑問に感じられたことはございませんか?
今回は、虫歯の治療方法と、治療にかかる日数(回数)について紹介します。
虫歯の進行度合いによって処置内容も変わっていきます。
段階に分けてみていきます!
虫歯のはじまり!CO【通院0回】
虫歯のはじまり(CO)の状態は、歯の表面が白く濁って見えます。
この場合は、まだ完全に虫歯ができてるわけではないので、
クリーニングやセルフケアを十分に行っていただくことで、
歯の再石灰化を促し、元の健康な状態に近づけます。
この場合、治療というよりは予防になりますので治療回数は0〜1回程度となります。
(虫歯の進行を防ぐために定期的なクリーニングをおすすめします。)
”エナメル質”の虫歯 C1【通院1回】
虫歯の一段階目(C1)は、虫歯が表層部のエナメル質に進行し、
歯の表面が濁ったり、黒く見えたりする状態です。
C1は進行度合いにより、再石灰化を促すか虫歯部分を削るかに分かれます。
虫歯が小さく再石灰化が期待できる場合はCOと同じ治療法になりますが、
象牙質近くまで虫歯が達してしまっている場合は虫歯部分を削って除去し、
CR(コンポジットレジン)という白い材料で修復します。
治療にかかる期間は、虫歯の本数にもよりますが、
1本の歯を修復するは数十分程度ですので、1日で治療完了となります。
”象牙質”まで進行した虫歯 C2【通院1~3回】
虫歯の二段階目(C2)は、象牙質まで虫歯が進行しいる状態です。
この場合は虫歯を削って除去する治療が必要になります。
削る部分が小さければC1の時と同じようにCRを行ないます。
虫歯部分がかなり大きかったり深かったりする場合は
詰め物を作成し、接着する補綴治療が必要になります。
虫歯治療と詰め物の型取りで1回、
数週間後、詰め物のセットと噛み合わせ調整で1回必要なので、
通院必要日数は最低でも2日になります。
神経の近くまで削った場合や、セラミック(白い詰め物)での治療の場合
虫歯治療で1回、型取りで1回と分ける場合もございますので
通院必要日数が3日になることもございます。
”神経”まで侵された虫歯【通院5回以上】
虫歯の三段階目(C3)は、菌が神経まで達している状態です。
ここまで虫歯が進行していると治療回数は格段に増えてしまいます。
治療の流れは、虫歯除去と抜髄(神経を抜く治療)で1回、
根管治療(歯根の中の洗浄)が2回以上、
補綴治療(人工の土台や被せ物の型取り・接着)が2回以上となります。
歯の根がどれだけ悪くなっているかによって、根管治療部分の回数が大きく変わってきます。
”根っこ”だけ!歯冠が崩壊しているC4【通院回数5回以上】
虫歯の最終段階(C4)は、目に見える歯の部分がほとんどない状態です。
かろうじて歯を残せる場合はC3と同様の治療になりますが、
歯を残すのが不可能な場合は抜歯になります。
抜歯後、歯が抜けた部分を補うため、
ブリッジ、入れ歯、インプラントのいずれかの治療が必要です。
抜歯自体は1日で終わりますが、歯を抜いた部分の消毒が必要だったり、
腫れがひくまで次の段階に進むことができなかったりと、
治療以外でも期間を空けなくてはならないので通院期間が格段に長くなります。
その後、ブリッジまたは入れ歯の作成、セット、調整などで、1ヶ月以上かかることも多いです。
また、インプラントの場合は、
人工歯根を埋入し、人工歯根が骨と結合するまでの期間を置き、
人工歯根と人工歯を結合するための装置を取り付けるなど、
かなり大掛かりな外科的手術を伴います。おおよその治療期間は3ヶ月から1年です。
虫歯は放置すると痛みはもちろん、金銭的、精神的、肉体的な負担がかかります。
再生能力を持たない人間の歯は一度削ってしまうと
その部分はどんなに頑張っても元に戻すことができません。
だからこそ、日頃のケアがとても大切です。
当院ではカウンセリングの時間を設けており、
しっかり治療方針を相談し、患者様にご納得いただいてから治療を進めていきます。
お気軽にご相談ください。
当院にHP上にある24時間WEB予約であれば、
初診の人に限りアポイントと連動した形でいつでもご予約可能です。
ぜひご利用ください。
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御影歯科クリニック
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