咬合治療(ボトックス注射)
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お口や全身の健康に深く関係する「咬み合わせ」の治療について
お口は栄養を摂取したり、会話をしたりなど、私達が生きるために必要不可欠な役割を担っています。普段から何気なく行っている咀嚼や会話などの運動は上下の歯の接触だけでなく、お口周辺の筋肉や顎関節などが連動しており、その基盤になっているのが「咬み合わせ」です。
歯科の根幹ともいえる「咬み合わせ」に問題があると、様々な組織に負担がかかり、歯やお口をはじめ、全身の健康面にも悪影響を及ぼします。御影歯科クリニックでは、各種検査によって咬み合わせが悪くなっている原因を突き止め、患者さまが抱えている問題やお悩みを改善するための咬み合わせ治療を実施しております。
日本顎咬合学会の認定医が咬み合わせ治療を担当します
御影歯科クリニックの咬み合わせ治療は、日本顎咬合学会の認定医資格を有した院長が担当いたします。
咬み合わせの問題は歯並びやお口周辺の筋肉、顎関節など様々な組織を診る必要があるため、治療の難易度が高く、適切な治療を実施するためには経験や専門的な知識が必要となります。
当院の院長は咬み合わせ治療について日々研鑽を積んでおり、これまで多くの咬み合わせの問題を改善してまいりました。これまでの経験を活かし、診査・診断結果を基に患者さま一人ひとりの症状に適した治療計画をご提案させていただきます。咬み合わせでお悩みの方はぜひ、お気軽に相談ください。
こんなお悩みはありませんか?
- 虫歯や歯周病の治療を繰り返している
- お口を大きく開けると顎関節が鳴る(顎関節症)
- つめ物やかぶせ物が割れたり、外れたりしやすい
- ものが噛みにくい
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがある
- 慢性的な肩こりや頭痛がある
- 顔や体が歪んでいる
- エラの張りが気になる
- 歯がすり減っている
上記のお悩みについては「咬み合わせ」の悪さが原因になっている可能性があります。気になる方はぜひ一度当院にて検査をおすすめいたします。
補綴物の破損や不具合は咬み合わせが問題かもしれません
補綴物(ほてつぶつ)とは、歯の機能を補うためのつめ物やかぶせ物、入れ歯、インプラントなどの人工物を指します。咬み合わせに問題が生じると、お口を大きく開けた際に顎関節に痛みを感じる・音がなる、就寝中の歯ぎしりや食いしばりをはじめ、つめ物・かぶせ物の破損や入れ歯が合わない、不定愁訴(原因の分からない体の不調:肩こり・頭痛・吐き気・めまいなど)などの症状を引き起こす場合があります。
地盤の悪い土地に立派な家を建設しても・・・
歯科の根幹である咬み合わせに問題がある場合は、いくら良い補綴物を作成しても、長持ちせず、すぐにだめになってしまいます。
身近なもので表すなら、地盤の悪い土地に立派な家を建設するようなものです。土台となる地盤が良い状態でなければ、どんなに立派な家を建ててもちょっとしたことで傾いたり、倒壊したりする可能性があります。
つまり、お口の健康維持はもちろんですが、つめ物・かぶせ物・入れ歯・インプラントなどの補綴物を良い状態で長く快適にお使いいただくためには、土台となる咬み合わせまできちんと考えることが重要となります。
咬み合わせの不調と不定愁訴について
医学的に原因が特定できない肩こり・頭痛・吐き気・めまいなどの体の不調を「不定愁訴(ふていしゅうそ)」といいます。
不定愁訴については、確固たる原因は未だ解明されていないものの、様々な研究によって咬み合わせとの関係性が少しずつ明らかになってきています。
咬み合わせ治療を行ったからといって不定愁訴が必ずしも良くなるとは言い切れませんが、咬み合わせを調整して左右のバランスを整えたり、顎関節やお口周辺の筋肉を適切に機能させることによって、不定愁訴が改善できる可能性もあります。
セファロレントゲンによる精密検査
適切な咬み合わせ治療を実施するためには、何が原因で咬み合わせが悪くなっているのかをきちんと把握する必要があります。
そのため御影歯科クリニックでは、頭部X線規格写真(セファログラム※世界共通規格)が撮れるセファロレントゲンを使用し、精密検査を実施いたします。頭部から顎までのレントゲン画像で歯や顎骨の位置・角度などを数値化して分析し、患者さまと相談しながら緻密な治療計画をご提案いたします。
筋電計を用いた咬合力の検査
御影歯科クリニックでは、筋電計(ホルター筋電計付刺激装置MyOnyx:エムピージャパン株式会社)を用いた咬合力の検査を実施しております。筋電計は筋肉に電気刺激を与えることによって咬合力を測定・数値化することができる機器です。
当院では、治療法の選定をはじめ、咬筋ボツリヌス療法の適応判断や効果測定の際に使用しております。
咬合力(咬む力)には個人差があり、咬合力が過剰な場合は歯や歯周組織に大きな負担がかかるため、「知覚過敏」「歯や顎の痛み」「歯の擦り減り」「歯茎や歯槽骨の退縮」「補綴物の破損・脱離」「頭痛」「肩こり」など、様々なトラブルを引き起こす可能性が高くなります。
筋電計の測定結果に基づき、咬筋ボツリヌス療法やスプリント療法など、適切な治療法をご提案いたします。
(画像引用:エムピージャパン株式会社 https://www.mpjapan.co.jp/ )
御影歯科クリニックが実施する咬み合わせ治療について
補綴物の破損などを引き起こす咬み合わせの不調、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症などを改善する咬み合わせ治療にはいくつかの方法がありますが、マウスピースを使用して顎の位置や状態を補正するスプリント療法を行った後、矯正治療やかぶせ物を装着して咬み合わせを安定させるというのが一般的です。
咬み合わせが悪化した原因や口腔内の状態、患者さまのご希望によって治療計画や実施する処置は変わることもありますが、基本的な咬み合わせ治療の流れについては以下の通りです。
精密診断の実施
口腔内検査・筋電計検査、セファロレントゲンの撮影などを行い、虫歯や歯周病の有無、咬合力や咬み合わせ、歯並びの状態を確認します。
スプリント療法
精密検査の結果を基に患者さまのお口に合わせて作成したスプリント(マウスピース)を就寝時に装着して適切な咬み合わせにすることによって、歯ぎしりや食いしばりの負担を軽減、顎関節症の予防・改善を図ります。
矯正・かぶせ物治療の実施
スプリント療法によって咬み合わせが安定した後、スプリントを装着せずに適切な咬み合わせを維持できるよう、矯正治療を行ったり、かぶせ物を装着したりして調整をします。
咬筋ボツリヌス療法による咬み合わせの改善にも対応
咬筋ボツリヌス療法とはボツリヌス菌から抽出される「ボツリヌストキシン」という物質を注入して、咬筋の過度な緊張や働きを緩和する治療法です。
咬筋の緊張や働きを緩和することによって、歯ぎしりや食いしばりなどによって生じる歯や歯周組織への負担や顎関節症リスクを軽減することができます。咬筋の発達などによって咬み合わせに問題が生じているような症例については、咬筋ボツリヌス療法と併用してスプリント療法や矯正治療、かぶせ物治療を実施することもあります。
兵庫県東灘区御影で専門医師による咬み合わせ治療をご希望の方へ
御影歯科クリニックでは、歯科の根幹である咬み合わせ治療を実施しております。咬み合わせの専門医師が患者さま一人ひとりのお悩みをお聞きし、診査・診断結果を基に適切な治療計画を立案いたします。兵庫県東灘区御影で専門医師による咬み合わせ治療をご希望の方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。